かぐらなんばん・糸うり・十全なす

 日本百名山に数えられる標高1967mの巻機山の大自然のもと、豊かな雪解け水で米や野菜を栽培する川永農園。有機肥料のみを使い、5割以下の減農薬で栽培する南魚沼特Aランクのコシヒカリとともに、野菜にもこだわりの製法を取り入れて栽培している。「大切なのは土。化学肥料はいっさい使わず、土の微生物の力を存分に生かして野菜の味わいを深めています」と代表の川永晴夫さん。夏はきゅうりやトマトのほか、長岡野菜として知られる糸うりやかぐらなんばん、十全なすなどが収穫を迎える。野菜そのものとともに、糸うりは輪切りにして漬物に、かぐらなんばんはぴり辛の「かぐらなんばん味噌」に、十全なすは漬物にして販売している。川永さんは糖度21のいちごなど、品種改良や新品種の開発にも力を注ぐ。常に前を見て、次世代を見据えて農業に取り組んでいる。
川永さんは自然体験インストラクターでもあり、川永農園では春の山菜採りから田植え、収穫、自然遊び、もちつきなど季節ごとの自然体験が楽しめる。ここだけにしかない豊かな自然環境と、その環境を生かした独自の農業が、訪れる人、味わう人たちをとりこにする。

かぐらなんばん・糸うり・十全なす

左上)農業がもつ魅力を追い続ける川永晴夫さん
右上)7月から8月に収穫を迎える糸うり
右下)新潟を代表するブランド野菜、十全なす

平成23年度農商工連携等による被災地等復興支援事業