八色しいたけ

 肉厚でぷりぷりの食感、マイルドな香り、しっかりとした味わい……。いまや新潟を代表するブランド野菜となった八色しいたけ。平成10年のブランド誕生以来、最新の菌床センターやパックセンターを完備し、生産者の努力によって、現在では17軒の組合員が年間約1200tを栽培している。生産者に若手が多いのも、八色しいたけ生産組合の特徴だ。菌床センターで製造した菌床をそれぞれの農家のハウスで栽培する。「ハウスの中は一年中秋の山の気候を作り、徹底した水分管理を行っています」と高野将宏さん。さらに「先進地の徳島へ視察に行き、他地域の生産者との意見交換を通して、よりいいものを求めています」と副理事長の駒形永幸さん。二代目である若手が先輩たちの指導のもと、よりおいしい八色しいたけを目指して日々取り組んでいる。
 パックセンターでは細心の注意を払いプロの目と手で手際よく選別され、出荷される。副理事長の上村幸一さんにおすすめの食べ方をたずねると「まずは素焼きして塩で、素材の味を楽しんでみてください。軸も味わってほしいですね」。“陸のあわび”を実感できるはずだ。

八色しいたけ

左上)右から生産者の高野さん、駒形さん、上村さん
右)菌床の一部を袋で覆って数を制限することで大きさを求める
左下)ベストな状態で消費者のもとへ出荷される

平成23年度農商工連携等による被災地等復興支援事業